15/10/12
今、電気が来ていない。
ここで大事なのは停電ではないということだと思う。なぜなら、団地の廊下もお隣も煌々と電気が点いているわけだし、電気が来ていないのはウチだけだからだ。
考えうる可能性は、大家さんが電気代を払い忘れているとかそういう類。タシケントでは大家さんが電気代を払い忘れていると、電気会社の人がきて電気の引込み線を切断してゆくという怖い話もよく耳にする。
すぐに大家さんに電話してみたら、「申し訳ない、今日はちょっと忙しい。明日になったらナンチャラカンチャラ・・・」とのことだった。こういうとき、うちの大家さんはウズル(申し訳ない)と言ってくれるので、割といい人なんだと思う。
しかし、電気が来ないのは問題だ。帰宅して電気が点かないので諦めて寝てしまおうと、いったんベッドに潜ったが、サラダを作るつもりでトマトを買ってきたことを思い出したらやっぱりお腹がすいてきて、面倒だけど手探りで着替えして、スーパーへ行きろうそくを買い、インスタント麺を買ってきた。顔見知りのレジの兄ちゃんに停電してると言ったらウケた。そんなにおかしいか、と思うほどウケてた。
ろうそくの明かりでトマトを切りながら、やはり電気は大事だと思った。たとえば今切っているトマトに寄生虫がうようよいたとしても、暗くて見えないし、電機がないことで結果的に病気になるようなこともあろうよ。それでも私は首都の協力隊員で、協力隊だと水も電気も来てないようなところで活動する人もいるのだし、これでも恵まれているのよなあ、などと思った。
冷蔵庫の中身が全滅なのだけが残念だ。先日解体した鶏がら、スープにする前に腐ってしまう。手羽先も。アイスクリームも!野菜はぬれふきんに包んである分は救えると思う。キャンドルライトがムーディなどと言う人がいたら、ここに連れてきて料理させてみたい。暗くて何も見えないだろうよ。いらいらいらッ。
追記
電気が戻った話
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