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大陸性ステップ 旅と音楽。

旅や音楽の記録。

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宗教が混在しているナショナルチーム



昨晩、9月10日は、タシケントでウズベキスタン対ヨルダンのサッカー試合が行われました。ワールドカップのアジア予選、日本、イラン、オーストラリア、韓国は出場が確定していて、5番目の出場権を争っています。

結果は残念ながら、ヨルダンの勝利。ウズベキスタンは初出場を果たせませんでした。

私はサッカーのことは全くわからないし、お祭りも好きじゃない方なので、スルーしていましたが、やっぱりバスに乗ったら会場のパスを持った人がいたり、妙に観光バスが走っていたりするので、テレビで観戦することにしました。

ウズベキスタンも中東の顔をした人が多いので、ヨルダンとウズベキスタンって見分けつかないんじゃないの?と当初は思っていましたが、ああして並べてみると、やっぱりウズベキスタンの顔っていうのがありますね、新しい発見でした。たしかに中東風味はあるけれど、ウズベク人のほうが東アジア寄りの顔だし、色も白かったです。

ウズベキスタンのナショナルチームは、名前を見ていてもわかりますが、ウズベク人イスラム教徒の選手と正教のロシア人選手が半々です。対するヨルダンは(おそらく)100%ムスリムでしょう。いろんな国から移民の選手が活躍する欧州リーグとは違って、ナショナルチームで半分ムスリム、半分クリスチャンというのは、旧ソ連圏特有で、珍しいのではないでしょうか。

回りの人々を見ていても、イスラム教徒の行動様式と、クリスチャンの行動様式はかなり異なっているようなので、サッカーのプレイスタイルにおいてもやっぱりフドホフラサ(神が望めば/ウズベク人がよく口にする)が出現するのかなぁ、などと思いました。

私はなにかと、価値観が混ざっているほうが強い、と思っている節があるので、イスラム教徒だけで構成されたヨルダンよりも、宗教が混在するウズベキスタンのほうが強いんだろうなぁ、と思ったのです。(結果は残念でしたが)。

同じチームに、宗教的バックグラウンドが異なる人がいるということは、仲間内で固まっていただけでは見えない視点とか気づかないことに気づけるのではないかと、思うからです。
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ヴェーとべーの違いでイライラした

あっかんヴェーだ

ロシア語の「新鮮な」という形容詞はスヴェジーと言いますが、該当する単語がウズベク語に存在していない関係から、ウズベク語の会話の中にも頻繁にこの単語が出てきます。

買い物をするときに、

「これはスヴェジーですか?」と聞いたりするのはよくあることなのです。

今朝、売店でパンを買うときに、聞いてみました。

「今日はどれがスヴェジーですか?」って。

そうしたら見事に誰にも通じなくて、その場に居合わせた一同困惑顔にさせてしまい、とてもきまり悪かったです。

正しくはスヴェジー(свежий)なのですが、ちょっと間違って覚えていて、スベジェイ(сбежей)と言ってしまっていたのです。ヴェーとべーの違いですよね。

日本人の感覚からすると、パンを指差して聞いているのだから、スヴェジーをスベジーと言ったくらいで、わからないなんて、想像力が無さ過ぎるし、気づいてくれよ!と思いますが、ヴィとビの違いが、それほどまでに大きいということなのでしょう。反省です。

兎に角、朝からパンひとつ買うのに妙にストレスフルでした。

その後、たまたま部屋に一人でいたときに電話があって、私が対応していたのですが、

「ライロさんが戻ってきたら、____と伝えてくれますか?」

といわれて、その____の部分が全く!わからなかったので、「ちょっと今呼びますからこのまま待っていてください」といって、ライロさんを呼びました。

でも、彼女が来たときにはすでに電話が切れていて、「何と言ってたの?」と聞かれたけれど当然わかんないので、またイライラ。まだ、電話のコミュニケーションは苦手です。

オリンピックって先進国だけで盛り上がってる?

正直、東京に決まるとは思っていなかったので少し驚きました。

ーオリンピックは新興国で行い、がーっと経済効果を見込むものという固定観念があった
ー東京ではすでに一回開かれている
ー原発事故のあれこれもある

というのが理由です。

でも決まったんですねぇ。子供とか若い世代には良い思いでになるのでは、と思いました。

私自身はあまりお祭り好きでもないし、スポーツもあんまり、なので、ほぼ無反応です、すいません。

でも、話好きのウズベク人のことだから、東京に決まったということで、色々な人にオリンピックのことを聞かれるんだろうな、と想像して、なんと答えようかな?と頭の中で色々考えていたんですよ。

でも、想像に反して誰も聞いてきません。オリンピックのオの字もない。拍子抜けったらないです。

昨年、ロンドンオリンピックのころに来ウしましたが、たしかにテレビで放映しているだけで、あまり皆が話題にしていませんでした。ホームステイ先のおかあさんも、ウズベキスタンは出場しているけど、殆どの競技でメダルを取れるわけじゃないし、発展した国しか目立たないわよね、などと言っていました。

たしかに、メダリストが居ないわけじゃないのですが、柔道でひとり、重量挙げでひとり、その程度。選手団も先進諸国に比べたら少ないものだし、あまり人々が熱中できないというのも理解できる気がします。先進国から来た私にはよくわかってないだけで、オリンピック自体先進国のもの、って思っている新興国の人はいるのかも知れませんよね。

他方、ウズベク人が熱中するのは、サッカー!特に今年のアジア予選は、ウズベキスタン初出場が懸かっていました。残念ながら、昨晩タシケントで行われたヨルダン戦では、PK戦で負けてしまいました。でも、年々ランクを上げているようなので、次回はぜひW杯出場を果たしてもらいたいです。

近所のスーパーで中国語ヘルプ

スーパーにビールを買いにいったら、ディルショッドに呼び止められました。

「ちょっと時間ある?」

何かと思って話を聞くと、

・店内に監視カメラを導入した
・でも___が中国語なので困っている
・だから読んでロシア語に翻訳してほしい

ということでした。

中国語、そんなに詳しく知らないし、力になれるかわからないけど、と言いつつ彼らのバックヤードオフィスまで付いていくと、監視カメラのモニター画面のファンクションが全部中国語なので、ロシア語に変更したいってことでした。

たしかに、操作表示が全部中国語で表示されていて、彼らには使いずらそう。。というか、まったく使えないでしょう。

そのくらいだったらすぐにできるので(得意分野)、所要時間30秒で変更してあげました。

主菜单→语言选择→俄语→OK

昔取った杵柄で、露語は中国語だと俄语(国名は俄罗斯:オーロース)であることを知っていたので、すぐにできました。

このスーパーではいつも世話になっている(迷惑をかけてるわけじゃないけど)ので、ちょっとしたお手伝いができてよい気分でした。普段入らないスーパーのバックヤードにも入れて面白かったし。

親日とか反日とかって本当のところはどうなんだろう

今日は9月11日。アメリカではあの日を記念する日なのだろうと思います。日本のメディアはあまり取り上げていなくて、どちらかというと東京オリンピックの話題が多い印象。やっぱり、お互いに遠い国の出来事っていうことなのでしょうか。

---

先日、トルコで日本人観光客が刺されて死亡する事件がありました。痛ましいことだと思います。

同じ日には、2020年オリンピックの候補地トルコのイスタンブール、スペインのマドリッド、日本の東京から、東京が選ばれました。

そういうわけで、インターネットのメディアで急にトルコに関するニュースが見られるようになって、気になったことがあります。新聞記事にさえ、トルコのことを「親日的な国として知られる」という説明がしてあるからです。

親日的な国、とか反日的な国って、私には定義がぜんぜんわからなくて、戸惑います。国民の意識調査をしてみて、何%が日本に好意的な印象を持っていたら、親日的な国ということになるのか、そういうルールが無いのに、「親日」っていう言葉だけが一人歩きしているような気がしてしまって。

実際のところ100人いれば100人の印象があるはずで、日本が好きな人もいれば嫌いな人もいて、日本のことをよく知らない人もいる。それはどんな国だって同じじゃないかと思っています。ウズベキスタンも時々、親日的な国と書かれているのを見ますが、実際には日本のことあんまり良く知らないって言う人がマジョリティです。

トルコが五輪開催地の選に漏れたとき、SNSでこういう文句が書かれたと言います。

"tebrikler tokyo"
ウズベク語とも似ているのですぐわかりますが、トルコ語で「東京おめでとう」という意味ですね。でも、だからトルコ親日だねー、とか言うのはちょっと早計で、それってただのインターネットの流行ごとでしょ?

それで、邦人が殺傷被害にあったニュースが流れたら、親日のトルコなのに、なぜ、というニュースになったりします。オリンピックで落選した腹いせなのでは、という憶測もあったみたいです。でも、旅行者が強盗被害にあうようなことは昔から世界中で起きていることなので、親日も反日もないと思います。

そして、その後事件があった観光地では、追悼のパレードが行われたといいます。それがニュースになると、やっぱりトルコは親日、と思う人もいるんでしょう。でも、やっぱり観光収入で成り立っている素朴な村だったとして、風評被害となるとまずいし、何かせずにはいられない、っていう風にも理解できます。親日とか反日とかとは別にして。

"tebrikler tokyo"に関しては、一部のネットユーザーとか元々イスタンブル開催に反対していた層が盛り上げたもので、それが全トルコ人ではないだろうし、事件自体に関しては、犯人は悪いし、それに乗じてオリンピックの腹いせだなどと言った輩も悪い。でもトルコ人全員が悪人じゃない、当然。追悼のパレードに関しては、観光地の観光業に携わる人々がそういうアクションを取っただけで、やっぱりトルコ人の総意ってわけじゃない。

一部の人の行動が、全トルコ人の総意だと思い込みたいとか、それがトルコという国だと理解したい人が、少なからずいるのかも知れません。

あとは、日本ってやっぱり島国であまり他の国との交流が少ないせいか、外国からの評価を気にしすぎな人が多いんじゃないかと思います。自分が良き行動をしていればいいわけで、あまり他人の評価を気にしなくても良いんじゃないかと、私は思います。

親日の根拠として、昔の沈没船の逸話とか、戦争のときに邦人を救出してくれた逸話を出してくる人もいるのですが、そういうのも、過去に誰かが割りと恣意的に、スピーチなどで語った逸話が勝手に一人歩きしているような印象を持ちます。

ウズベキスタンにも似たような逸話があります。ナボイ劇場は日本人が建設した。そして地震でも壊れなかった。だからウズベク人は日本人を尊敬している・・・というのは、ロジカルで印象が良いので、偉い方が日本人向けのスピーチに使ったのか、日本人向けガイドがそう言い始めたものか、わかりませんが、逸話が一人歩きしているようです。タシケント人でこの逸話を知っているのは、日本関係者くらいだし、日本人捕虜がいたことさえ知らない人が多いです。私の身の回りの人たちしかサンプルはありませんが。

トルコに関しては、日本を嫌いになるほどよく知らないし、好きかニュートラルかといえば、アニメが好きだとか、日本人観光客にかかわる仕事をしている人なら、好きを選ぶだろうし、そうでないならニュートラルって感じなのじゃないかと想像しています。それだけ、地理的に遠い国のことなどそうそう知らないってところじゃないでしょうか。

やっぱり、お隣さん、近隣諸国が日本の良いところも悪いところも良くわかっていて、日本に良い印象を持ってない人もいるでしょう。だからって反日かっていうと、そうでもないと思いますけど・・

そういうわけで、親日とか反日とかっていう文言が出てくると、なんとなく胡散臭いと思うようになってきました。

バザールで買ってきたドラマDVD

バザールで買ってきたロシアドラマのDVDについてです。

5枚のうち1枚は、パッケージと中身が違っていて騙されました。まあ、どれもきれいなパッケージじゃないのでそういうことはたぶんあるんだろうな、と思っていて、それなりの値段なのであまり腹はたちません。

別の1枚は、どうしても読み取りがうまくいかなくて、なんだろうと思って検査してみたら、読み取り面に救いようのない傷とか、複数の指紋がべったりと付いていました。「どうして、精密機器・メディアをそういうふうに扱うの!?」と思うことはよくありますが、これもその一例でしょう。

しかし、読み取れないのでは仕方がありません。私は台所へゆき、手で泡立てた中性洗剤でDVDの読み取り面を優しく洗いました。ソフトな汚れは落ちましたが、三つの指紋が落ちません。洗剤でも落ちないとなると、油というか、たんぱく質が乾いた汚れなのかしらん?

試しに読み取ってみましたが改善せず。

つぎに、スキンケア用の特殊な酸の石鹸で洗ってみました。すると、指紋が落ちた。酸でたんぱく質が溶けたのでしょう。ティッシュでよく水をふき取って、ドライブに入れると、ウイーン・・・と、今度は読めた。まったく問題ありません。

それにしても、一応新品として買ったDVDソフトに読み取りできないほどの指紋がついているとか、中身が間違っているとか、ひどい話だと思います。まあ露天商だから、しゃーないのかな。もっとも、ちゃんとしたCDショップで買ったCDも、どれも裏が青い(つまりCD-Rに焼いてあるだけ)のです。お金をちゃんと出すから、ほんとのCDを売ってほしい場合には、モスクワに行くしかないのかな。

---

Дело Врачей (医師の仕事)という、アメリカのERと刑事ドラマを混ぜたようなドラマがあって、あまり期待しないで見始めたけれど、なかなか面白かったです。病人けが人がどんどん運び込まれるんだけど、その背景にある事件とか人間関係などはいかにもロシアらしいな、と思ったり。(もっとも私はテレビドラマの中のロシアしか知らないです)

これもHTBのドラマなんですよね。私が気に入るドラマは大抵がHTBです。

外国を理解するということ

- ちょっと滞在しただけでその国のことを理解したつもりになっている人がいる

という趣旨の、ブログ記事を読んで、それ以来心にひっかかっていた。

私の意見では、外国に住んでその国を理解する、というのが到底無理なことで、住めば住むほどわからないことが増えていく、っていうのが実情なんじゃないかと思っています。母国日本のことだって、自分の身の回りの狭い範囲でしか知らないのに、ましてや外国のことなんて。

そういう前提で、1年住んだ人と10年住んだ人では、当然後者のほうがより物知りなのだろうけど、一概に後者のほうが理解しているのかといえば、そうでもないと思える。だって、自分の見聞きした範囲が全てではないし、どうしたって立ち入ることのできない場所だってある。

私を例にとると、一年住んでみてウズベキスタンのことは色々知ったけれど、それだってどうしても外国人として住んだ自分の身の回りの、表層しかわかってないはずで、特にジェンダーの違うところ、女性の社会のことはわからないし、裏社会とかそういうのも知らないことだし、現地の様々な階層の様々な場所の人がどういう考えを持っていて、などと到底理解できていません。

だから、一概に滞在時間が短い=理解していないなどとは言えないんだろうなぁと思います。

1週間の滞在で得た理解を、1年住んだ人が馬鹿にしても、それだって10年住んだ人からしたらどんぐりの背比べだし、じゃあ、何年住めば理解できるの?っていうと、何年住んだって十分な理解などありえない。それほど異文化というのは広くて複雑で難しいのだろうと思います。

ある人が1日で得た理解なら、その人による正しい1日の理解だし、10年かけて得た理解は10年の理解だし、そこに優劣つけがたい。

もうひとつ、新興国などで変化が早い場合、5年前の知識なんてぜんぜん役に立たないという場合がありますね。5年前まで10年間の居住経験があったとしても、1年前から1年間の居住経験がある人とくらべて、どっちが正確かというと、断然新しい人の理解のほうが信用できる気がします。



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自閉な子供→ヒッピー→フリーター→IT会社員→ウズベキスタンで協力隊→無職→近所に就職。今後はたくさん旅をします。ときどき音楽の話題も。

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